2016年5月3日火曜日

レスター・シティ奇跡の優勝 2年連続の奇跡だね キツネ様のご加護?

キツネだお!


 昨シーズンは30節で最下位だったレスター・シティ残り9試合を7勝1分1敗で奇跡の残留だったのに、今年はなんと優勝という誰もがシーズン当初想像もしなかった奇跡を起こしてしまった。
 このチームの年棒はプレミアリーグ20チーム中17位のチームでした(所属選手の年棒は81億円でチェルシーの4分の1)。 100億超の高額移籍も珍しくない昨今で移籍選手の獲得も身の丈にあった補強をしていてとても堅実なクラブであり、スカウトチームもとても優秀のようです。
今シーズンの一番の高額移籍は岡崎の700万ポンド(約12億円)でこのチームではかなりの冒険でした。

2番目に高いのはカンテで560万ポンド(約9.5億円)という結果的には超お買い得選手でした。

今年の目標はプレミア残留だった

 今シーズンから急遽指揮をとったラニエリ監督ですが、あくまでもプレミア残留を目標としていて守備の強化を第一の課題にしていました。シーズンの初めは前線からプレスをかけてDFの最終ラインを高くしてショートカウンターで点を獲っていましたが、最終ラインの裏をとられて失点する場面が多くて点を獲りあうスペクタクルな試合が多くてとても面白い存在でした。 シーズンの中盤に入ると最終ラインを下げて失点を減らし、前線の守備からパスコースを絞りカンテ、ドリンクウォーターのMFでボールを奪いロングカウンターで得点を奪い、守りきるという手堅い戦術に変更しています。
 ポゼッションを重視するサッカーが近年もてはやされてきましたが、レスターは全員が同じ目的で全員が全くサボらないというサッカーをします、アトレチコも半端ない運動量で時代はそういうところに移りつつあるのでしょうね。 ビッグクラブのトップスコアラーは守備をほとんどしない選手が多いから、こういうチームが今後増えると思います。 まあ、来年はCLに出て試合数が増えるから今年のように上手くはいかないと思いますが....

MVPはカンテにあげたい

 まあ、岡崎もよく走っていましたがカンテという選手は半端なかったですね。1対1ではほとんど抜かれることがなくてプレスバックも早くて縦横無尽でどこにでも顔を出すとんでもない選手でした。 ヴァーディ、マフレズがトップスコアラーなのですが、個人的にはカンテが今シーズンのMVPだと思います。5大リーグ(英、独、伊、仏、スペイン)でタックルとボール奪取率が現在1位だそうです。

 岡崎個人としては、FWとして守備とダミーとしての動きを期待されて充分に応えていました。イギリスではかなり評価されていましたが、彼個人としてはやはりもっと得点が欲しかったし、それができなかった悔しさは大きかった。 やはりFWだから点を獲ってナンボのものですから当然でしょうね。 しかし、プレミアのDFの強さやコースをふさぐうまさはブンデスより上なので相当戸惑ったようです(詰めの速さはブンデスのほうが速いそうで、そこをかわせばブンデスでは得点がとれたのですが、プレミアでは間合いがあったりするけれど、かならずシュートコースに足がでてきてはじかれることが多くてDFの能力はプレミアのほうが高いと語っていました)。また、得意のニアに走り込みたいのですが、そこに必ずヴァーディが走り込むのでどうしても次の場面を想定しなくてはいけないのでどうしても得点を積み重ねるのが難しくなっています。 もう少しわがままなプレーができればゴール数が増えるのでしょうが、チームがそれを期待していないとなれば出場機会が少なくなるでしょうね。 まあ、ロングカウンターで走る場面では岡崎の足の速さは期待できないから仕方がないのかな?