2016年11月1日火曜日

U-19 PK戦で初のアジア制覇 かなり守備的だった

 U-23、U-16もCBに高さのある選手をおいて高さ対策をしっかりしていた。U-19もそこを重視していて守備に関しては中山、富安は安定していた。2人のCBを中心にSBがサイドに開いて数メートル高く位置して最終ラインから攻撃を組み立てる。攻撃的MFもタッチラインに開いてサイドから攻撃を仕掛ける。2人のFWもそこに絡みながらサイドを使っていた。

 準決勝まではかなりこのやり方は上手くいっていたのだが、決勝の相手サウジアラビアには全く通用せず。守る時間が多かった。右のMF堂安は徹底してマークされていたし、堂安にボールが渡った時は常にサウジの選手3人に囲まれてボールを失う場面も多かった。左サイドも同様で、CBからFW小川をねらうロングボールもサウジのDFにクリアされセカンドボールは常にサウジが拾っていた(中の枚数が少なくてセカンドボールにアプローチできない、サイドに開いた選手がもっと中央に入ってくることも必要)。 また、サウジは少ないタッチ数でボールを捌くし、サウジの選手は懐も深いので日本の選手が2人で囲ってもボールを奪うことができない。シュートは日本の倍近く打たれたし、決定的な場面も3回ほどあったが、GKとCBが体を張って止めていた。 結果今大会は無失点という素晴らしい結果ではあったが、このような試合でどう点を獲るか課題は残った。

 いずれにせよU-16も19も来年の世界大会までチームをさらに強化することができるのは日本のサッカー界にとっても選手にとっても大きい。 あとは協会が世界大会までどういうバックアップをするかしっかり準備してほしいものだ。